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光を求めて
第11章 幸せになりたくて

「今週は色々助かったよ。時間があるならお礼に飲みにでも行きたいんだけど、どうかな?」

いつものように大量の仕事の山を押し付けられた私は、この3日間それにかかりっきりだった。
何も考えたくない私には好都合で、一心不乱に仕事をして何も考えずにすんだ。
そしていつものようにジュース1本だと思っていたのに、初めて田所さんから誘われ驚きを隠せない。

「予定があったらいいんだ。上司と言っても俺は男だし……彼氏に悪いよな」

少し残念そうにする田所さんに慌てて返事をする。

「いえ……彼氏はいませんから」

「そう??よかった。じゃあ、行こうか」

「あっ、はい。ありがとうございます。」

会社の人と関わらないようにしている私は、会社の人と飲みに行くのは初めてだった。
もちろん、忘年会、慰労気などの会社の行事の飲み会には参加してもプライベートで飲みに行った事はない。
入社したての頃は部署内での飲み会に誘われることもあったけど、いつも断っているとそれもなくなった。
関わりたくないから誘われなくてほっとしてた。


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