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光を求めて
第11章 幸せになりたくて
真剣な瞳に見つめられ、瞬きをするのを忘れていると軽くキスをされた。
触れるだけのキスだけど嫌じゃなかった。
「俺も男だ……気持ちもない女を誘ったりしないさ。ましてやふたりっきり。彩羽だから誘ったんだ」
田所さんの一言一言が私の心をつかんでいく。
乾ききった砂漠に水が流れ込むように、たったそれだけの言葉なのに気持ちが田所さんに向く。
「俺は上司で既婚者だ……ダメなのは分かってる。けど、辛そうにする彩羽を見てたら放ってはおけなかった。何があったのかは分からないけど、俺は彩羽の力になりたいって思ったんだ」
真剣な瞳で語る言葉に涙が出そうになる。
ただの上司としか思っていなかった田所さんが、そんな風に私をみていてくれたなんて知らなくて嬉しかった。
「好きなんだ。俺、彩羽がたまらなく好きなんだ」
いきなりの告白に驚いて目を見開く私を見つたまま、愛の告白は続く。
「だから助けたいんだ。上司としてではなく一人の男として。俺の全てで彩羽を守りたいんだ――っていうか泣くなよ」
泣き出してしまった私に慌てる田所さんを見て笑うと、今度は笑うなよとあたふたする。
「ごめんなさい……田所さんがそんな風に思ってくれてるとは思ってなくて……うれしいです」
触れるだけのキスだけど嫌じゃなかった。
「俺も男だ……気持ちもない女を誘ったりしないさ。ましてやふたりっきり。彩羽だから誘ったんだ」
田所さんの一言一言が私の心をつかんでいく。
乾ききった砂漠に水が流れ込むように、たったそれだけの言葉なのに気持ちが田所さんに向く。
「俺は上司で既婚者だ……ダメなのは分かってる。けど、辛そうにする彩羽を見てたら放ってはおけなかった。何があったのかは分からないけど、俺は彩羽の力になりたいって思ったんだ」
真剣な瞳で語る言葉に涙が出そうになる。
ただの上司としか思っていなかった田所さんが、そんな風に私をみていてくれたなんて知らなくて嬉しかった。
「好きなんだ。俺、彩羽がたまらなく好きなんだ」
いきなりの告白に驚いて目を見開く私を見つたまま、愛の告白は続く。
「だから助けたいんだ。上司としてではなく一人の男として。俺の全てで彩羽を守りたいんだ――っていうか泣くなよ」
泣き出してしまった私に慌てる田所さんを見て笑うと、今度は笑うなよとあたふたする。
「ごめんなさい……田所さんがそんな風に思ってくれてるとは思ってなくて……うれしいです」