この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
光を求めて
第11章 幸せになりたくて
真剣な瞳に見つめられ、瞬きをするのを忘れていると軽くキスをされた。
触れるだけのキスだけど嫌じゃなかった。

「俺も男だ……気持ちもない女を誘ったりしないさ。ましてやふたりっきり。彩羽だから誘ったんだ」

田所さんの一言一言が私の心をつかんでいく。
乾ききった砂漠に水が流れ込むように、たったそれだけの言葉なのに気持ちが田所さんに向く。

「俺は上司で既婚者だ……ダメなのは分かってる。けど、辛そうにする彩羽を見てたら放ってはおけなかった。何があったのかは分からないけど、俺は彩羽の力になりたいって思ったんだ」

真剣な瞳で語る言葉に涙が出そうになる。
ただの上司としか思っていなかった田所さんが、そんな風に私をみていてくれたなんて知らなくて嬉しかった。

「好きなんだ。俺、彩羽がたまらなく好きなんだ」

いきなりの告白に驚いて目を見開く私を見つたまま、愛の告白は続く。

「だから助けたいんだ。上司としてではなく一人の男として。俺の全てで彩羽を守りたいんだ――っていうか泣くなよ」

泣き出してしまった私に慌てる田所さんを見て笑うと、今度は笑うなよとあたふたする。

「ごめんなさい……田所さんがそんな風に思ってくれてるとは思ってなくて……うれしいです」


/578ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ