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光を求めて
第11章 幸せになりたくて
「ンアッ……気持ちっ……イイっ……」
「俺もだよ……彩羽の中……気持ちよすぎっ」
私の身体を抱きしめながら腰をうちつける。
その旋律に合わせて快楽も身体中を巡り抜けていく。
あと少しでイケるかもしれないと思った時、田所さんの喘ぎ声が聞こえた。
「ごめっ……イキっ……そう……アッ、ごめっ」
田所さんは言った通り簡単にイッった。
私の肩に顔を埋め、軽く腰を打ち付けながら全てを吐き出した。
「ごめん。ひとりでイッちゃった」
暫くして顔を上げた田所さんは、目尻を下げながら本当に申し訳なさそうに口にした。
もう少しでイケたかもと思うと残念だけど、これっきりではない関係に首を横に振った。
「大丈夫……私も気持ちよかったです」
「そっか、よかった」
私の言葉に安心したのか、横に寝そべり抱きしめてくれる。
髪の毛を撫でられる手が優しくて、自然と顔を肌に押し当てて甘えた。
このまま朝まで寄り添って寝るのだと思いウトウトとし始めた頃、田所さんは時計を確認してそのままバスルームに姿を消した。
10分程たって出てきた田所さんは脱ぎ散らかした中からボクサーパンツを手に取り履いた。