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光を求めて
第11章 幸せになりたくて
恋愛はできませんと言おうとして、また唇でふさがれた。
何も感じないキスを何度も繰り返した後、田所さんは私を抱きしめてきた。
「遊びなんかじゃない。彩羽の事は真剣なんだ。信じられないかもしれないけどこの気持ちに偽りはない。……けど、仲が破綻してても外泊はちょっとまずいんだ。離婚になった時に不利になるから……だから帰るしかないんだ」
「でもっ……ごめんって」
田所さんの胸から顔を上げて抗議するような目で見つめると、辛そうに言葉にする。
「まだ離婚も決まってないのに暴走して悪かったと思ってる。本当は離婚が決まってからと思ってたんだ。なのに彩羽の顔を見てたら我慢できなくなった。離婚もしてないのにこんなことになったら彩羽が一番傷つくのに……ごめん」
私の勘違いだと分かってホッとした。
それ以上に、私の事を考えてくれていると思うと嬉しくなる。
「……そうですね。浮気がバレるわけには行きませんからね」
「彩羽とのことは浮気とは思ってない!!離婚する時にもめたくないだけ……それは分かって欲しい」
声を荒げる田所さんにびっくりしていると、ごめんと一度謝られた。
何も感じないキスを何度も繰り返した後、田所さんは私を抱きしめてきた。
「遊びなんかじゃない。彩羽の事は真剣なんだ。信じられないかもしれないけどこの気持ちに偽りはない。……けど、仲が破綻してても外泊はちょっとまずいんだ。離婚になった時に不利になるから……だから帰るしかないんだ」
「でもっ……ごめんって」
田所さんの胸から顔を上げて抗議するような目で見つめると、辛そうに言葉にする。
「まだ離婚も決まってないのに暴走して悪かったと思ってる。本当は離婚が決まってからと思ってたんだ。なのに彩羽の顔を見てたら我慢できなくなった。離婚もしてないのにこんなことになったら彩羽が一番傷つくのに……ごめん」
私の勘違いだと分かってホッとした。
それ以上に、私の事を考えてくれていると思うと嬉しくなる。
「……そうですね。浮気がバレるわけには行きませんからね」
「彩羽とのことは浮気とは思ってない!!離婚する時にもめたくないだけ……それは分かって欲しい」
声を荒げる田所さんにびっくりしていると、ごめんと一度謝られた。