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光を求めて
第12章 甘い言葉
「浮気する男の常套句だろう?言葉遊びのひとつ。――俺、奥さん大好きだし。子供作るために毎週のようにSEXしてたしな」
悪びれもせずに言葉にする田所さんに唖然とする。
「じゃあ……私とはっ」
「遊びだよ。だって、彩羽ッてそういう女だろう?」
「そういうって」
田所さんの言葉が信じられなくて聞き返すと、私を引き寄せてキスをする。
こんな時にキスなんてと思い離れようとしても、腰に回された腕から逃れられなかった。
徐々に深まるキスに酔いしれそうになる。
遊ばれていると分かった今でも、快楽を求めてしまう自分が嫌になる。
それでも、もっとキスをしたくて舌を絡ませると、田所さんはスッと顔を離した。
「ほらな。遊びだと分かってても俺のキスを受け止めてやりたくなる。淫乱女なんだから仕方がないよな」
馬鹿にしたように笑い、ポケットから取り出したスマホで写真を突き付けられた。
スライドしながら見せられる写真には全て私が写っていて、それも相手の男は全員違っている。