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光を求めて
第12章 甘い言葉

「良い感じに取れてると思わないか?初めはまさかとは思ったけどさ。だって、雰囲気が違うから同一人物だとは思わないだろう。けど見れば見るほどお前だしさ。もしお前だったらと思うと興奮してさぁ。だってさぁ、会社では清楚で大人しいのに男遊びしてるって興奮以外ないだろう。だから、ダメもとで誘ったらあっさりとやらせてくれるしさ。最高だったよ」

次から次へと出てくる言葉に身体が震えた。
まさかこんなことを考えているとは露ほどにも知らずに私は信じてしまっていた。

「じゃあ……知ってて誘ったの?」

「じゃなければ誘わないだろう?後腐れなくて遊べる相手って貴重だし。彩羽とのSEXは気持ち良かったからさ、これからもたまには俺とSEXしような?」

笑いながら話す田所さんに怒りさえ湧いてこない。
怒りよりも悲しみが心の中に広がり涙さえ流れなかった。

「そういう事だから、気をつけて帰れよ」

最後に触れるだけのキスを残して帰って行った。


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