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光を求めて
第13章 生きているこそが

「悪いがここに行ってくれ」

男は運転手に一枚の名刺を渡して行先を支持する。
どこに連れて行かれるのか不安になって男を見れば、シートに身体を預けて目を閉じていた。

「あっあのっ」

「黙ってろ!!」

どこに行くのか聞こうとすると、低い声ですごまれ身体が縮こまる。
あまり喋らないのに一言一言が威圧的で、反論を許さない物言いに昔の父を思い出す。
もしかしたらヤクザの人だったらと思うと怖くなり、だけど帰りますとも降ろしてくださいとも言えず、駅員さんが大丈夫?と聞いたときに助けてと言えばよかったと後悔した。
後悔……
私の人生は全てが後悔ばかりだ。
もしあの時……と思う場面がたくさんある。
もしあの時、もう一つの道を選んでいたらもう少しまともな人生だったのかもしれないと、たらればを考える。
考えても仕方がない事だと分かっていても、いくつもあった分岐点に戻りたいと願う。
それも全てが男がらみだから笑える。
何かの本で読んだことがある。
男運が悪い女性はどこまで行っても男運が悪いのだと。
その通りで、今まで好きなった男は身体目当ての男ばかりで私を愛してはくれなかった。


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