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光を求めて
第13章 生きているこそが
生きて幸せに……
幸せになれるだろうか……
こんな私が誰かに愛されて幸せに……
「幸せに……なれるかな」
「なれるさ。今まで人の何倍も傷ついてきたんだ。その分、人の痛みに敏感で分かってやれる。そんな子が幸せにならないわけがない。彩羽の人生はこれからだろ?」
私の人生はこれから……
まだ気持ちの整理も前に進む勇気もないけれ、ゲンさんの揺れる瞳を見ていたら後ろ向きの言葉は言えなかった。
「んっ、そうだね。これから……だね」
ゲンさんの言葉に同意しながら、これから幸せになれるか不安しかない。
だけど、ゲンさんだけは悲しめせちゃ駄目だと分かる。
こんなにも私の事を理解し愛情を示してくれるゲンさんだけは何があっても悲しませてはダメだと。
「ゲンさん」
「ん?どうした?」
とても優しい声音にホッとする。
この声を聞いていると、生きていてよかったと思える。
「心配かけてごめんなさい」
「もういいさ。分かってくれれば……」
どこまでも優しいゲンさんに私は頼ってばかりだ。
だけど、もう少しだけ、この場所で甘えていたい。
この傷が癒えるまで……
幸せになれるだろうか……
こんな私が誰かに愛されて幸せに……
「幸せに……なれるかな」
「なれるさ。今まで人の何倍も傷ついてきたんだ。その分、人の痛みに敏感で分かってやれる。そんな子が幸せにならないわけがない。彩羽の人生はこれからだろ?」
私の人生はこれから……
まだ気持ちの整理も前に進む勇気もないけれ、ゲンさんの揺れる瞳を見ていたら後ろ向きの言葉は言えなかった。
「んっ、そうだね。これから……だね」
ゲンさんの言葉に同意しながら、これから幸せになれるか不安しかない。
だけど、ゲンさんだけは悲しめせちゃ駄目だと分かる。
こんなにも私の事を理解し愛情を示してくれるゲンさんだけは何があっても悲しませてはダメだと。
「ゲンさん」
「ん?どうした?」
とても優しい声音にホッとする。
この声を聞いていると、生きていてよかったと思える。
「心配かけてごめんなさい」
「もういいさ。分かってくれれば……」
どこまでも優しいゲンさんに私は頼ってばかりだ。
だけど、もう少しだけ、この場所で甘えていたい。
この傷が癒えるまで……