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光を求めて
第2章 もう一度信じたくて
「やだぁっ、見られたく――」
「嘘言うなよ。いつもより締め付けて興奮してる証拠だろう?本当にっ、彩羽は最高の女だね」
ガラス越しに映る允くんは顔を苦悶に歪ませ、それでいて満足気に笑いながら何度も腰を打ち付けてくる。
それに合わせて私も感じているフリをして一緒に絶頂を迎えた。
「生でやれるのはいいな……気持ちよすぎる」
嬉しそうに言葉にする允くんが私の中から抜け出すと、お互いに自分の後処理をした。
私はそのままお風呂場に駆け込み、指を自分の中に入れて允くんの白濁を洗い流し、ベッドに潜り込めば自然と抱きしめられ、幸せな時間だった。
そう……
允くんとの時間は楽しくて幸せな時間だった。
嫌な事も忘れ、家出をしていることも忘れるほどに充実した毎日。
そんな生活が1か月も過ぎた頃、朝から允くんの様子がおかしかった。
何かを言いかけては口を閉ざしを繰り返し、何を言われるのかとドキドキして切り出するのを待っていた。
「なぁ」
いつものようにSEXをしてベッドの中で抱きしめられていると、允くんが言いづらそうに口を開いた。
「んっ?何?」
「うん……えっと…」
一瞬、抱きしめられている腕に力が入り、私も身構える。