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光を求めて
第14章 制裁

「今後一切、田所さんとプライベートで関わるつもりはありません。飲みにもホテルにも行きません」

「彩羽?」

少し表情が変わり、あと一押しだと言葉を続けた。

「私は奥さんと別れると言った言葉を信じたから田所さんと関係を持ちました。あと少しで離婚が成立すると言われたから関係を続けようとしました。それが嘘だと分かった以上、今までのようなつきあいをするつもりはありません。私の事を淫乱と言う田所さんに気持ちはありません。それに、田所さんも子供ができるんですから真面目に家庭を大事にしてください」

それが正当な事だと私は思っている。
どんなに知らない人と身体を重ねようと、人のモノを取る趣味はない。

「なになに?今度は焦らし作戦?無理やり的な感じがいいわけ?」

田所さんがにやりと笑った。

「そうかそうか、そっちが好みなのか。だったら彩羽の好みに合わせるよ」

ひとりで納得した田所さんは一目も憚らず首筋に舌を這わせてくる。
こんなにきっぱりと言葉にしても通じないことに恐怖を感じた。
そして鳥肌が立つほど田所さんの愛撫は気持ちが悪かった。


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