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光を求めて
第14章 制裁
「時間稼ぎしようとしてるんじゃない。本当のことなんだ。その女がこの公園で抱いて欲しいって、レイプされたいから縛ってくれって、それが興奮するからって頭を下げたんだ。俺は会社でそれなりの……そう、そうだ。俺は会社ではそれなりの地位にあるんだ。そんな俺が婦女暴行なんてするはずがない。会社にも信用されている俺がそんなことするはずがないんだ。そんな俺と、男を漁るその女とどっちを信用する?俺だろ?俺の方が信用できるだろう?」
必死に弁解する姿は滑稽に見える。
弁解すれば弁解する程、胡散臭く見えることに田所さんは気がついていない。
「おい。女!反論はないのか?」
「あっ、えっと……」
「さっさと言え。何も言わないと男の言葉を信じるぞ!」
いきなりの事で何も言えないでいると、男の怒りが私に向き慌てて言葉にする。
「私は同意していません。ここで抱いて欲しいとも、縛って欲しいとも言ってません。ずっと嫌だって……もう田所さんとはプライベートでは関わりたくないって必死で抵抗していました」
「嘘だ!そんな女の言う事なんか信じないでくれ!」
「嘘を言わないでください。写真を突きつけて言う事聞けって脅したじゃないですか!!」
「写真??」
私の言葉に男が反応する。