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光を求めて
第14章 制裁
「今日のは会社の人。前に話したよね。あれから余り関わらないようにしてたんだけど、また飲みに行こうって誘われて断ったら焦らし作戦?とか言われて……嫌だって言っても聞いてくれなくて……無理やり公園に連れ込まれそうになった時に、優さんに助けてもらった」
「それは聞いた。公園に連れ込まれそうになった女を助けたらお前だったって……気付いてよかったって言ってたぞ。もし、あの時に公園の近くを通らなかったレイプまがいなことされて傷ついてたかもってな。そんなに知ってるわけじゃないのに心配してた」
ゲンさんの言葉に驚いた。
一度しか会っていないのに、そんなに心配してくれた事が意外だった。
「信用していい人?」
「まぁ、俺が知ってる範囲では信用できるだろうな。口は悪いけどな」
ケタケタと笑うゲンさんに言われる優さんも可哀想だと思う。
私からしてみればどっちもどっちで口が悪い。
それとは正反対に優しくて頼り甲斐があることも共通している。
「とりあえず、気を付けるんだな。その男が近づいてきても絶対にふたりっきりにはるなよ」
「うん、そうする」
ゲンさんは心配してくれたけど、そう心配することでもなかった。