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光を求めて
第14章 制裁
「はい。遅くまで残ってる時に近づいてきて肩を揉んだり身体を触ったり……」
徐々に核心に迫った話は私の時と同じだった。
違うのは私はその気になったけど、峰岸さんは初めからそのつもりはないということ。
だけど、田所さんは相手の気持ちなど考えずにヤル事しか考えていない。
というか、気持ちに気がつかない鈍感男。
「このままだったら会社を辞めるしかなくて、でもせっかく入った会社を辞めたくないんです。もし東間さんも同じ被害を受けてたのならどうやって逃げ出したのか聞きたくて…」
ちょうどその時、ピザとパスタが運ばれてきて話は一旦中止にして食べることにした。
だけど峰岸さんは食欲がないのかピザを一切れ食べただけでパスタには手をつけなかった。
それだけ深刻に考えている峰岸さんにアドバイスにはならないけど話をすることにした。
「私の場合は無理やりに公園に連れ込まれそうになった時に知り合いに助けてもらったんです。見た目が怖い感じの人で口も悪いから、田所さんは怖がっちゃって……次の日から私には近づかなくなりました」
「そうなんですね……東間さんがダメになったから次は私、と言う事なんですね」