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光を求めて
第14章 制裁
峰岸さんの何気ない一言に申し訳ない気持ちが沸く。
もし、私と田所さんの関係が続いていたら峰岸さんが被害を受けることはなかったし、こんなに傷つく事はなかったと思うと、どうにかしてあげたいと思えてくる。
私にできること……それは一緒に戦うことで、峰岸さんと一緒に田所さんと話をすることに決めた。

「本当に良いんですか?」

心配する峰岸さんの手を握りしめて頷く。

「私にも責任はありますから……それに1人より2人の方が心強いですよ」

ふたりで手を取りあい変な連帯感が生まれた。
それから用心深く見ていると、田所さんは峰岸さんに必要以上に絡み、身体にさわることが多いことが分かった。
それも他の社員に分からないように巧に立ち回っている。
そのたびに峰岸さんは眉を潜め、最近では泣きそうな表情をして部屋を出て行くことが多くなった。
このままでは田所さんの行為はエスカレートするばかりで、私の時みたいに何を仕出かすか分からないと判断し、仕事帰りに待ち伏せをして話をすることにした。


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