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光を求めて
第14章 制裁
「優さん!」
「お前も何やってんだ?」
「う~……ごめんなさい」
頭の上から威嚇されて、素直に謝るとクスッと笑う声が聞こえた。
「まぁいいか。それより今日は何がどうしたんだ?」
優さんは田所さんの手を握ったまま聞いてきたので、私は峰岸さんの事を話して動画と音声を聞かせ事の次第を話した。
その間、田所さんは逃げようともがくが優さんの手から逃げることはできなかった。
それどころか捩じりあげられて膝を折り地面に膝をつく形に追いやられた。
「なるほどなっ。この男がクズだってのは良く分かった。でもやり方っていうものがあるだろう。危ない目にあったらゲンさんが泣くぞ?」
「それは分かってますけど……」
「分かってても許せなかったか。まぁ、その正義感は褒めてやるよ。さて、そろそろゲンさんと警察が来るはずなんだがな~」
優さんの言葉にギョッとする。
「ゲンさんに知らせたの?」
「当り前だ。お前たちの間に入る前に一報を入れさせてもらった」
今回の事はゲンさんに見つからずに終わらせようとしたのに、これは説教決定だと覚悟する。