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光を求めて
第14章 制裁
程なくして慌てた様子でやってきたゲンさんは、優さんに手を捩じ上げられている田所さんを見るなり何も言葉を発することなく殴りつけていた。
驚く私たちには目もくれず、呻きながら地面に転がる田所さんに何度もケリをいれた。
こんなゲンさんを見るのは初めてで動けなかった私は、周りがざわつき始めた頃、動く事ができた。
「ゲンさん止めて!!これ以上やったらゲンさんが捕まっちゃうよ」
「あ゛??」
私も敵だと思っているのか睨みつけたゲンさんの顔は怖かった。
怖がっている私に気がついた優さんがゲンさんの腕を取って田所さんから離すと、今の状況を理解したのか申し訳なさそうに頭を掻いていた。
「悪かった……頭に血が上って……すまん」
「きにしないでください。ゲンさんの気持ちは痛い程分かりますから」
「そうか……それより連絡くれてありがとうな」
ゲンさんと優さんが少し話している間に警察が来て田所さんは連行され、私たちも当事者と言う事で警察に行って話すことになった。
私と峰岸さんは仕方がないとしても優さんまでも警察に行く羽目になり頭を下げると、良く頑張ったと褒めてくれた。
「ゲンさん、こいつのこと叱らないでやってください。同僚の為に身体張ったようなんで、どちらかというと褒めてやってくださいよ」
と、最後には私のフォローまでしてくれた。
驚く私たちには目もくれず、呻きながら地面に転がる田所さんに何度もケリをいれた。
こんなゲンさんを見るのは初めてで動けなかった私は、周りがざわつき始めた頃、動く事ができた。
「ゲンさん止めて!!これ以上やったらゲンさんが捕まっちゃうよ」
「あ゛??」
私も敵だと思っているのか睨みつけたゲンさんの顔は怖かった。
怖がっている私に気がついた優さんがゲンさんの腕を取って田所さんから離すと、今の状況を理解したのか申し訳なさそうに頭を掻いていた。
「悪かった……頭に血が上って……すまん」
「きにしないでください。ゲンさんの気持ちは痛い程分かりますから」
「そうか……それより連絡くれてありがとうな」
ゲンさんと優さんが少し話している間に警察が来て田所さんは連行され、私たちも当事者と言う事で警察に行って話すことになった。
私と峰岸さんは仕方がないとしても優さんまでも警察に行く羽目になり頭を下げると、良く頑張ったと褒めてくれた。
「ゲンさん、こいつのこと叱らないでやってください。同僚の為に身体張ったようなんで、どちらかというと褒めてやってくださいよ」
と、最後には私のフォローまでしてくれた。