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光を求めて
第15章 友達

「優さんって酔っぱらって記憶なくしたりとかしないんですか?」

「仕事関係相手の飲みの時はないな。友達とも……仲が良いやつとじゃないと記憶なくなる程飲まないな。お前はすぐ記憶無くすだろう」

どうして知ってるのかと優さんを見ると、優さんの目線がゲンさんに向いた。

「ゲンさん!!変な事人に話さないで!」

「変な事って本当のことだろう?嫌だったら自分の飲み方ぐらい覚えろ!」

次のカクテルを出されて言われたものだから、不貞腐れてそれを飲んで咽た。

「ゲンさん!!そういうなら強いお酒出さないで!!」

「ほ~強いか弱いかぐらいは分かるようになったんだな。進歩進歩!!彩羽も大人になったなぁ~」

ケタケタ笑いながら、私の髪の毛をわしゃわしゃと搔き乱す。
払い除けようとしても、わざと力を入れて私で遊ぶ。
そんな私たちを見て、優さんが声を出して笑い出したものだから、私とゲンさんは動きを止めて優さんに視線を向けた。
こんな風に笑うのは初めてで、こっちが面食らってしまう。


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