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光を求めて
第15章 友達

「悪い悪い。本当に仲が良いですよね。親子というか、どうみても恋人同士みたいですよ」

「はっ?やめてくれ。俺はもっと大人の女が好みだ」

「私だってゲンさんみたいなおじさんは嫌よっ」

「誰がおじさんだって?」

「ゲンさんに決まってるでしょ!私といくつ違うと思ってんの?」

売り言葉に買い言葉。
お互いに恥ずかしいのを誤魔かすための言い合い。

「「優(さん)!!笑いすぎ」」

隣でお腹を抱えて笑う優さんに、タイミングぴったりで私の声とゲンさんの声が重なった

「やばいっ!面白すぎ!――けど、本当に仲がいいなっ。羨ましいよ」

「まぁ、仲が良いのは認めますよ。私が高校の時からのつきあいですからね。たぶん、私の事を一番知っているのはゲンさんだと思います――悔しいけど」

「知りたくもないけどな。何かあれば逃げ込んでくる。こっちはたまったもんじゃないがな。」

「すいませんね~だっ」

「まぁまぁまぁ……そう言う人がいるっていうのもいいんじゃないですか?お互いに楽しそうだし」

「「どこがですか(だ)!!」

どこまでも続く漫才のような掛け合いに、ソッポを向くとゲンさんがそう怒るなと頭を撫でてきた。
その手が大好きでにんまりとしてしまう。


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