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光を求めて
第15章 友達

「昨日もバーで一緒だったんです。常連客もいて楽しかったんですけどね。だけど優さんと清香姉さんが仲良く話してお酒飲む姿を見てモヤモヤってしました」
「モヤモヤしたんだ」
「はい。酔った勢いか分かりませんがボディダッチするし、それ見て嫌でした」
「嫌だったんだ」
「はい。ものすごく嫌でした。触って欲しくなくて、私以外の人に笑いかけて欲しくなくて……そんなふたりを見ているのが辛くて逃げ出しました」
最後は涙声になり、上野さんからヨシヨシと頭を撫でられ子供をあやす様に抱きしめられた。
「でも、それって、好きってことじゃないの?」
「好き?」
上野さんの言葉に顔を上げると、ふたりとも頷いた。
「好きだから自分以外と仲良くしてほししくないんでしょ?好きじゃなかったら気にもしないんじゃないの?」
「ですよね~~今のは好きだって認めたようなものじゃないんですか?」
ふたりの言葉が頭の中をぐるぐると回る。
私が優さんの事が好き?
好きだから清香姉さんの行動にモヤモヤとする?
これって……
「やきもち?」
「そうそう、どうみたってやきもちでしょう。」
「えっ!!でも私っ!!」

