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光を求めて
第15章 友達
優さんが好きだと自覚すれば、会った時に変に意識をしてしまう。
今までみたいに普通に喋る事が出来ず、よそよそしい態度を取ってしまって嫌な顔をされた。
「どうした?気分でも悪いのか?」
「大丈夫……です」
「ならいいが……で、明日だったら行けるんだが?どうする?」
「明日??」
何の事かと聞き返すと、開いていたページのある一角をトントンと指示された。
それは私が見たいと思っていたアクションものの映画だった。
「ええええ??」
「なんて声だしてんだ?」
ゲンさんがゲラゲラと笑いながら洗い終わったグラスを拭いていた。
「用事があるなら別の日でも構わんが……平日は時間的に無理――」
「行きます!!行きます行きます!!」
優さんの言葉を遮って声を張り上げると、周りにいたお客さんにクスクスと笑われる羽目になった。
それでも思いもよらないデートの話しで舞い上がる。
ただ、雑誌に載っている映画を見たいけどひとりでは行けないんだよねと呟いた言葉を優さんは聞き逃さなくて、俺も見たかったから一緒に行くかと誘ってくれていた……ような気がする。
あまりの近さで雑誌を見ていたからドキドキして気が逸れて大事な部分を聞き逃していた。
今までみたいに普通に喋る事が出来ず、よそよそしい態度を取ってしまって嫌な顔をされた。
「どうした?気分でも悪いのか?」
「大丈夫……です」
「ならいいが……で、明日だったら行けるんだが?どうする?」
「明日??」
何の事かと聞き返すと、開いていたページのある一角をトントンと指示された。
それは私が見たいと思っていたアクションものの映画だった。
「ええええ??」
「なんて声だしてんだ?」
ゲンさんがゲラゲラと笑いながら洗い終わったグラスを拭いていた。
「用事があるなら別の日でも構わんが……平日は時間的に無理――」
「行きます!!行きます行きます!!」
優さんの言葉を遮って声を張り上げると、周りにいたお客さんにクスクスと笑われる羽目になった。
それでも思いもよらないデートの話しで舞い上がる。
ただ、雑誌に載っている映画を見たいけどひとりでは行けないんだよねと呟いた言葉を優さんは聞き逃さなくて、俺も見たかったから一緒に行くかと誘ってくれていた……ような気がする。
あまりの近さで雑誌を見ていたからドキドキして気が逸れて大事な部分を聞き逃していた。