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光を求めて
第16章 初デート
そうなると映画に集中できないのは当たり前で、内容がまったく頭に入らなかった。
映画が終わると、優さんに面白かったなと言われても愛想笑いするしかない。
なんとか話を合わせながらmaple‐メイプルに向かった。
「面白かったか?」
店に顔を出せば開口一番ゲンさんの言葉。
「うん。美味しいランチおごってもらっちゃった」
「そうか。よかったな」
そう言いながらも、少し寂しそうなゲンさん。
どうしたのかと聞いても別にと教えてくれない。
「そういえば、あのカウンター内にいた女性とは古い知り合いですか?」
ずっと気になっていたことを聞いた。
彼女とか言われても困るけど、聞かずにモヤモヤしたくはない。
「ああ?麗(れい)か?小・中と同級生だ。料理人になるのが夢でひとりで店をだしやがった。昔から有言実行する奴だったな。俺らが無理だと思った事も最後にはやりとげる……大した女だよ」
映画が終わると、優さんに面白かったなと言われても愛想笑いするしかない。
なんとか話を合わせながらmaple‐メイプルに向かった。
「面白かったか?」
店に顔を出せば開口一番ゲンさんの言葉。
「うん。美味しいランチおごってもらっちゃった」
「そうか。よかったな」
そう言いながらも、少し寂しそうなゲンさん。
どうしたのかと聞いても別にと教えてくれない。
「そういえば、あのカウンター内にいた女性とは古い知り合いですか?」
ずっと気になっていたことを聞いた。
彼女とか言われても困るけど、聞かずにモヤモヤしたくはない。
「ああ?麗(れい)か?小・中と同級生だ。料理人になるのが夢でひとりで店をだしやがった。昔から有言実行する奴だったな。俺らが無理だと思った事も最後にはやりとげる……大した女だよ」