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光を求めて
第16章 初デート
自分の事の様に嬉しそうに話す優さんの笑顔が癪に障りながらも、聞かなければいいことまで聞いてしまう。

「前カノ、だったりする?」

「それはないな。異性との友情はないと思っているが、あいつだけは別だな」

つきあってないという言葉にホッとしながらも、麗さんは優さんにとって特別なんだと分かると嫌な気持ちになる。
これは嫉妬。
私より優さんと仲が良くて色々と知っている麗さんに私は嫉妬している。
それ程までに私は優さんの事を好きになっていた。
ちょっとしたした仕草でドキドキし、私に向けられた笑顔を見るだけでドキドキする。
その手で触れられたいと思いながら、触れられないもどかしさ。
その感覚を久しぶりに味わい、初めて雅也を好きになった時の事を思い出す。

「そういえば、そろそろ今の現場終わるのか?」

考え事をしていると、ゲンさんが優さんにお代わりのビールを出しながら聞いた。
何の事かと耳を傾けると、話す内容に言葉を失った。


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