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光を求めて
第16章 初デート
私はずっとそうやって生きてきた。
寂しくて誰かに傍にいてほしくて、好きでもない男に抱かれ続けてきた。
そんな私を知らないのに言葉にした優さん。
なんとなく気がついていたけど、一番毛嫌いしそうだ。
それから優さんとは変わり映えのない関係が続いた。
変わったと言えば、maple‐メイプル以外でも飲むようになったことぐらいだった。
お互いに仕事帰りが一緒になる時がある。
その時に軽くご飯を食べて帰ることが週に1・2度増えた。
それは私にとっては嬉しい出来事で、今では会社を出ると優さんがいないかと探している。
今日も探しながら歩いていると、駅に向かって歩いている優さんを見つけた。

「優さ~~ん」

声をかけて近づいて行くと、優さんは振り向いて片手をあげた。

「おつかれさん」

「はい。優さんもおつかれさまです」

「何か食っていくか?」

「はい。行きます!!」

これがばったり会った時の会話になっていた。


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