この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光を求めて
第17章 恋愛初心者
「ゲンさん」
「ん?どうした?」
探し物をしていたゲンさんは探す手を止めて振り返る。
「うん、さっきは話を合わせてくれてありがとう」
「話?」
私の言葉が理解できなかったようで、上野さんたちとの会話で話を合わせてくれて助かったと伝えると漸く伝わった。
「私がウブとか男に面識がないとかスレてないとか……清香姉さんたちが聞いたら卒倒するよね」
本当にそう思ったから口にすると、ゲンさんは笑顔を消し少し辛そうな表情をした。
どうしてそんな表情をするのか分からず困惑していると、手を引かれてふたりでソファーに座り、慰めてくれるかのように肩を抱かれた。
「さっきの言葉は別に話しを合わせたわけじゃない。そう思ったから口にしただけだ。だから自分を卑下するのはやめろ!」
思いもよらない言葉に顔を上げると、そっと髪の毛に手を置かれ私に言い聞かせるように静かに言葉にする。
「色々な男と遊んできたのは否定はしない。だけど、それは男とSEXをしたかったからか?遊びたかったからか?お金を目的としての事か?」
ゲンさんの問いに静かに頭を横にふった。
私が求めていたのはSEXじゃない。
私が求めていたのは……