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光を求めて
第17章 恋愛初心者
優さんの肩に頭を預けて親密そうにする姿を私に見せつける。
完全にわざとやっていると嫌でも分かるのは、その女性を私は知っているから。
その女性は初めて優さんと映画を見に行った時に連れて行ってもらった日本料理の店の女性亭主。
あの時は私が優さんと仲良くしていたから、その仕返しだと分かった。
「ねぇ優?早くゲンさんって人のお店行きましょうよ。紹介してくれる約束でしょう?」
紹介という言葉に反応する。
あの場所にその女も連れて行くの?と優さんを見れば、これ見よがしに女性は優さんの耳に顔を近づけて何かを話している。
大きな胸を優さんに擦り付けながら、耳朶に唇が触れるほど近く、イライラが募っていく。
今の私が何かを言える立場じゃないのは分かってるけど、こんな風に女性が優さんに擦り寄る姿を見たくなかったし辛い。
「上野さん、峰岸さん、今日は帰ります」
この場にいたくない私は帰ることにした。
maple‐メイプルに一緒に行ったとしても、こんな2人の姿を見るのはごめんだ。
「帰るのか?」
優さんが声をかけてくれても返事をしたくない。
「今日はつきあってくれてありがとございます。それじゃ」
ふたりの返事を聞く前に踵を返して歩き出した。
「えっ?東間さん?」
「ちょっと待って、東間さん、東間さん!」
完全にわざとやっていると嫌でも分かるのは、その女性を私は知っているから。
その女性は初めて優さんと映画を見に行った時に連れて行ってもらった日本料理の店の女性亭主。
あの時は私が優さんと仲良くしていたから、その仕返しだと分かった。
「ねぇ優?早くゲンさんって人のお店行きましょうよ。紹介してくれる約束でしょう?」
紹介という言葉に反応する。
あの場所にその女も連れて行くの?と優さんを見れば、これ見よがしに女性は優さんの耳に顔を近づけて何かを話している。
大きな胸を優さんに擦り付けながら、耳朶に唇が触れるほど近く、イライラが募っていく。
今の私が何かを言える立場じゃないのは分かってるけど、こんな風に女性が優さんに擦り寄る姿を見たくなかったし辛い。
「上野さん、峰岸さん、今日は帰ります」
この場にいたくない私は帰ることにした。
maple‐メイプルに一緒に行ったとしても、こんな2人の姿を見るのはごめんだ。
「帰るのか?」
優さんが声をかけてくれても返事をしたくない。
「今日はつきあってくれてありがとございます。それじゃ」
ふたりの返事を聞く前に踵を返して歩き出した。
「えっ?東間さん?」
「ちょっと待って、東間さん、東間さん!」