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光を求めて
第18章 好きなのに
「返事返してやれ。心配してるだろうよ」
優さんの言葉に慌てて返事を送った。
『心配かけてごめんなさい。
優さんが心配して来てくれました。
家にいるので心配しないでください。』
書きたいこと伝えたいことたくさんあったけど、とりあえずは無事な事だけ伝えた。
直ぐ既読になり、みんなに伝えときますとの返事が戻ってきた。
そして直ぐにゲンさんからも返事が入った。
『まったく、世話をかけさせやがって!!
とりあえず、きちんと話せ。
自分が思っていること、感じている事、素直に言葉にするだけで良い。
自分を良いように見せようとか思って飾った言葉を使うな。
ありのままのお前の言葉を優に届けてやれ。
何度も言うが、お前は俺の大事な娘だ。
何があっても俺はお前の味方だ。
だから胸を張ってぶつかってこい!』
ゲンさんの言葉に我慢していた涙も流れ落ちる。
その溢れる涙を拭っていると、優さんは立ち上がって私の頭を撫でてくれる。
「良い友達ができてよかったな」
「はい……私には勿体ないぐらい良い人たちです」
優さんの言葉に、本当にそうだと思う。
こんな私にも優しくしてくれて心配もしてくれる。
もっと早く心を開いていればと後悔する程に、彼女たちは素敵な人たちだった。