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光を求めて
第18章 好きなのに

「ずっと敬遠してたんです。あまり人と関わりたくなくて……それが田所さんの一件で距離が近づいて、こんな事私が言って良いのか分からないけど……良き友人だと思っています」

「私が言っていいのかって、良いに決まってるだろう。あれだけ心配してるんだ。向こうも同じような事思ってるさ。じゃなければ必死にならないだろう」

優さんの言葉に心癒される。
さっきの言い合いもそうだけど、本当に私の事を思っていることが伝わってうれしかった。

「そうですね。色々と親身になって相談に乗ってくれましたから……って、すいません。お茶も出していませんでしたね」

慌ててキッチンに行って冷蔵庫から冷たいお茶を出そうとして手が止まった。

「お茶よりお酒がいいですか?焼酎ならあるんですけど」

「はっ?お前が焼酎飲むのか?」

驚く優さんに慌てて言い訳をする。

「少し前にガラポンで当たったんです!!焼酎なんて飲まないのでどうしようかと思ってたんです。優さんが飲んでくれるならありがたいです」

「そっか、だったら遠慮くなく飲ませてもらうよ」

その言葉に、一升瓶と氷と水とグラスをテーブルの上に置いた。


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