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光を求めて
第18章 好きなのに

「私の初体験は……名前も知らないおじさんでした」
肩に置かれている手がビクンと動いた。
優さんがどんな表情をしているのか見ることができず、俯いたまま当時の事を話し続けた。
「それからは泊まる場所を見つけるために知らない男の人とSEXをしていました。それが当たり前で罪悪感もなかった。これが……私なんです。何人もの男に抱かれてはお金を貰ってた。泊まる場所欲しさに複数の男とホテルに行った。生きていくために私は――」
「もういい……それ以上は言うな!」
私の言葉を遮って、優さんは私を抱きしめてきた。
力強く抱きしめられ、我慢していたモノが堰を切ったように溢れだし声を出して泣いた。
泣いている間、優さんは何も言わずに背中を擦り続けてくれる。
「優、さん……」
「んっ?」
「私はっ、穢れてる。優さんに、ふさわしくない、でも私は」
優さんが好きだと言って良いのかと思い、言葉にするのをとどまった。
こんな私から告白されても迷惑かもしれないと思うと言えなかった。
「なぁ……一つ聞いて良いか?」
言葉を渋っていると優さんの方から声をかける。

