この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
光を求めて
第18章 好きなのに

「少し時間を置くか」

私が何も話さないでいると優さんが口を開き、その言葉に驚く。

「どうして!」

驚いている私と違って優さんは冷静だった。

「頭を整理したい……お前だってそうだろう?」

「それはっ」

全てを見透かされているようで、咄嗟に視線を逸らした。
そんな私の頭を撫でる手が震えている様に思えて顔をあげると、にっこりと微笑んでくれた。

「別に隠さなくてもいい。それだけ好きだったんだろう?大事だったんだろう?だから許せなくて辛くて……優しくしてくれる大人に縋ったんだろう?」

「軽蔑するでしょう?」

「いや、そういう感情はないな」

はっきりと言葉にする優さんが信じられなくて目を瞠る。
そんな私を見て優さんは笑った。

「そんな顔するなって。お前の話を聞いて軽蔑してないし嫌いにもなってない。ただ、辛い思いをして生きてきたんだなって思ったんだけだ。それだけだ」

優さんはゲンさんみたいに何でもないというように言葉にする。


/578ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ