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光を求めて
第19章 彼の想い

「待ち合わせしてるの」

「待ち合わせ?」

「うん……優さんと待ち合わせなんだ」

私の言葉を静かに聞いてくれるゲンさんに、2週間前にあった事を全て話した。
雅也の事はもちろん、男遊びをしていたこと、初めての経験が知らないおじさんだったことも全て話したと言うと驚いたような顔をしていた。

「だってね。優さんを汚せないって思ったの。口は悪いけど真っ直ぐで純粋な優さんを私なんかが汚しちゃいけないって。それにあのまま抱かれたら他の男と一緒になるんじゃないかって、そう思ったら全てを知って欲しかった、知ったうえで私を愛してほしかったの」

「そうか……それで?優は?」

「少し時間を置くかって言ったの。雅也が私を裏切ったこと、突然姿を消したことに理由があったらって、今まで一度も考えたことなくて、もしそうだったらって思ったら何も言えなくなかった。だからお互いに頭を整理して、それで考えようって……それから2週間かな?連絡がなかったんだけど、今朝電話があってここで待っていてほしいって。ちゃんと話をしようって。少し遅くなるかもしれないけど必ず行くから待っていてほしいって」


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