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光を求めて
第19章 彼の想い

「でもっ!私は遊びだったんでしょう?そう言ったよね。それになんで何も言わずに消えたの?さよならの一言だけ残して……それで愛してるって言われても信じられないよ」

「分かってる。今更こんなことを言う資格がないことぐらい分かってる。それでも、やっぱり彩羽が忘れられないんだ」

「分かんない!雅也の言ってる事、分からないよ」

雅也の言ってる事が理解できなくて、それ以上に自分の気持ちが分からなくて、どうすることもできない私は泣くことしかできなかった。
そんな私を雅也は優しく抱きしめる。
だけど、全てをうやむやにされるような気がして雅也から離れようと暴れても、二度と離さないと言わんばかりに強く抱きしめられ逃げ出すことができなかった。
それから私の涙がおさまると、奥のソファーに手を引かれながら移動し、繋がれた手が解かれることもなく繋がれたままだった。

「全て話すと言ったね。さっき彩羽が僕に投げかけた言葉のワケも全て話すよ。それは彩羽にとって辛い現実だけど……それでも僕は彩羽を手離さないと決めたんだ」

そう言って雅也は全てを話し始めた。
私が知らなった事。
私だけが知らずに今まで生きてきたことを……


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