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第20章 私の未来

「雅也……もう無理っ」

長い愛撫にギブアップして声をあげると、引き出しから取り出したゴムを付けて私の中に入ってくる。
何度入れられても泣きたくなる程うれしい。
ここに雅也がいるんだと思うと、たまらず雅也を抱きしめる。

「動くよ……」

言葉にした後は、ゆっくりと腰を動かし始める。
抜き差しするたびに程良い快感が身体を巡り、考えていた事も消えてなくなる。
ただ雅也に抱かれて幸せだと、それだけを感じられた。
それでもイクことができなかった。
心は満たされても、本当の絶頂を感じる事はできなかった。
だから演技をする……昔と変わらず。

「アッ……イクッ……」

「いいよ、僕もイク、からっ」

激しく腰を打ち付けながら雅也は私の中で果てた。
それと同時にイッたフリをする私は、荒い息をしながらベッドに横たわる。

「愛してるよ、彩羽」

「んっ、私も愛してる」

言葉で確認すればお互いに安心する。
そんな毎日が続いた。
何もかも上手くいき、近い将来は結婚するんだろうと漠然と考えるようにっていた――