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光を求めて
第20章 私の未来

「今日は優さんの彼女と4人でって…」

「なんだそれ。彼女なんていね~よ」

その言葉に、どこかホッとした。
それから暫く沈黙が続く中、雅也からLINEが届いた。

「遅れるから先に始めていて欲しいそうです」

その一言で優さんとの不思議な食事が始まった。
出てくるのは見た目もきれいな料理ばかり。
始めは緊張して味なんて分からなかったけど、時間が経つに連れて楽しくなる。
優さんの仕事の話など聞きながら久しぶりに心から笑った。
そして、最後のデザートがでてくるまで雅也が現れることはなかった。
途中、何度電話をしても留守電になるばかりで連絡が取れない。

「東間さま、食事が終わりましたらこちらをお渡しするように言われておりました」

デザートを食べ終わった頃、私をここに通してくれたスタッフの人が封筒をくれた。
裏を見ても差出人の名前はない。
どうしたものかと優さんを見ると、読んでみろと促された。
私は封を開けて中の紙を取り出し、そこに書かれてある文字を目で追うと涙が溢れてくる。
読み進めていけば行くほど胸が締め付けられるように苦しい。

「優、さん……」

途中から私の横に座って、私の背中を撫でてくれていた優さんを見上げれば、全てを理解しているかのように頷いた。


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