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光を求めて
第20章 私の未来
「優さん」
何をどう言っていいのか分からず名前を呼べば、私の頬に手を添え優しく撫でながら、今までで一番穏やかで優しい笑みを私に向けた。
「俺はお前が好きだ。雅也には悪いがここまで言われて引く気はない。雅也が言ったようにお前の気持ちが俺に向いているのなら遠慮はしない。だから、お前の気持ちをお前の口から聞かせてくれ」
欲しいモノは必ず手に入れると言っても、私の心を一番に考えてくれる優さん。
雅也にしても優さんにしても、私にはもったいないぐらいの優しい男。
「お前の全てを俺は受け入れる。だから私なんかで俺を振るな。そんなどうしようもない理由だけで俺を諦めるな」
どこまでも強気で強引な男。
だけど誰よりも優しく正義感に満ち溢れている人だと私は知っている。
「彩羽……俺はお前を愛してる。だからお前も俺を愛してくれ」
目尻を下げ懇願するように言葉にする優さんに返す言葉は決まっている。
雅也がそう願ってくれるのなら、私は自分の幸せを優さんと築いていきたい。
「私も……優さんの事が好きです。優さんに、愛されたい」
私の言葉を聞いた優さんは瞳を揺らしながら安堵の色を見せた。
「ああ、いくらでも愛してやる。お前が俺無しでは生きていけない程にな」
一気に強気になる優さんに心を奪われながら熱いキスを交わした。
深くなればなるほど身体は熱くなり欲情する。