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光を求めて
第20章 私の未来
「それからmaple‐メイプルで毎週会うようになって、知れば知る程惹かれていった。……最初にキスした時は正直まいった。こんなことするつもりなかったのにって、自分の気持ちを誤魔化すために距離を置こうとmaple‐メイプルに行くのを控えた。けど会えなければ会えない程会いたくなる。そんな時にお前と会っちまった。俺と麗を見て勘違いさせたと動揺した。だからゲンさんにお前の住所を聞きだして押しかけた。お前を見ていると欲情を抑えきれなくて、お前を俺のモノにしたいと思ったんだ。俺の腕の中で鳴くお前が愛おしくて、雅也との友情も壊れて良いとさえ思った。それだけ俺はお前に惹かれてたんだ。俺も覚悟を決めてお前を抱こうとした時、話をしたな。自分の過去を洗いざらい……さすがに初めての相手が知らないおっさんだと言われてショックだった……それよりも、それが雅也のせいだと思うと怒りが雅也に向いた」
「じゃあ頭を整理したいって」
「ああ、それは彩羽のことにじゃないんだ。雅也に対して頭を整理したかった。それに、話を聞いている限り、お前はまだ雅也が好きだと分かったからな。どう考えても両思いだ……そこに俺が割り込んでいいのかと色々と考えちまった。俺は欲しいモノはどんな事があっても手に入れる主義だ。けどな、無理やりに奪おうとは思わない。そこに気持ちがないと意味がない。だから俺は手を引く方を選んだんだ」