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光を求めて
第21章 繋り
あの日……
雅也から何もかも聞かされた二日後、私は雅也と一緒に実家に向かった。
兄と3人で食事をしている最中に顔出せば嬉しそうに迎え入れてくれたけど、雅也が一緒だと分かると父と母の表情は一変する。
その表情を見れば、雅也が言った事が嘘ではなく真実だと認めるしかなかった。
別に雅也の言葉を信じていないわけじゃない。
父ならやりかねないと分かっていても、どこかで雅也の勘違いなのかもしれないと淡い期待を持っていたのも事実だった。
動揺する父と母に私は思っている言葉を口にする。
『雅也から全て聞きました。私の人生を狂わせたお父様を私は許しません。知っていながら止めなかったお母様も同じです』
私の言葉に顔を歪める父と母。
今更そんな顔をされても2人が私にした仕打ちが消える事はない。
『今後一切、名城家と関わるつもりはありません。もちろん仕事も辞めてあの家を出ます。だから二度と私に近づかないでください』
父の顔を見たらもっと感情的になると思っていたけど意外と冷静だった。
冷静に言いたことを言って家を出ようとすると父に腕を取られ、その手を振り払う。
『触らないでっ!二度とっ、二度と私に触らないで!!』
最後にそう言い捨てて家を出た。
それから一度も両親とは会ってはいない。
結婚した事も妊娠したことも話してはいなかった。
雅也から何もかも聞かされた二日後、私は雅也と一緒に実家に向かった。
兄と3人で食事をしている最中に顔出せば嬉しそうに迎え入れてくれたけど、雅也が一緒だと分かると父と母の表情は一変する。
その表情を見れば、雅也が言った事が嘘ではなく真実だと認めるしかなかった。
別に雅也の言葉を信じていないわけじゃない。
父ならやりかねないと分かっていても、どこかで雅也の勘違いなのかもしれないと淡い期待を持っていたのも事実だった。
動揺する父と母に私は思っている言葉を口にする。
『雅也から全て聞きました。私の人生を狂わせたお父様を私は許しません。知っていながら止めなかったお母様も同じです』
私の言葉に顔を歪める父と母。
今更そんな顔をされても2人が私にした仕打ちが消える事はない。
『今後一切、名城家と関わるつもりはありません。もちろん仕事も辞めてあの家を出ます。だから二度と私に近づかないでください』
父の顔を見たらもっと感情的になると思っていたけど意外と冷静だった。
冷静に言いたことを言って家を出ようとすると父に腕を取られ、その手を振り払う。
『触らないでっ!二度とっ、二度と私に触らないで!!』
最後にそう言い捨てて家を出た。
それから一度も両親とは会ってはいない。
結婚した事も妊娠したことも話してはいなかった。