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光を求めて
第21章 繋り
信じていたのに……私の心を、辛かった過去を全て理解してくれていると思っていたのは大きな間違いで、私の心などひとつも分かってくれてはいなかった。
「分かってくれてると思ったのに」
「分かってるつもりだ。お前がどうやって生きて来たのか、そしてどう思ってるのか。その全てを俺は受け入れたんだからな」
「だったら、私が嫌がること言わないでよ」
「彩羽……」
優さんの手が私の頬に添えられて優しく見つめられる。
その瞳は揺らいでいても、決して私の言葉に納得していないと感じた。
「あの人たちは私から全てを奪ったんだよ。雅也との未来を平気で壊した張本人なんだよ。会社の負債を良い事に雅也を追い詰め、私の為だと言いながら娘の私から全てを奪ったんだよ。そんな人たちを優さんは許せと言うの?何もなかったかのように家族に戻れというの?」
縋りつくように優さんに説明する。
そんな事はしなくて良いと言って欲しいのに、優さんは違う言葉を口にした。
「彩羽は、そのまま雅也と一緒になりたかったか?俺じゃなくて……雅也と結婚して幸せな未来を歩みたかったか??」
「そんな事を言ってるんじゃない!!」
まさかの優さんの言葉に声を張り上げた。
「分かってくれてると思ったのに」
「分かってるつもりだ。お前がどうやって生きて来たのか、そしてどう思ってるのか。その全てを俺は受け入れたんだからな」
「だったら、私が嫌がること言わないでよ」
「彩羽……」
優さんの手が私の頬に添えられて優しく見つめられる。
その瞳は揺らいでいても、決して私の言葉に納得していないと感じた。
「あの人たちは私から全てを奪ったんだよ。雅也との未来を平気で壊した張本人なんだよ。会社の負債を良い事に雅也を追い詰め、私の為だと言いながら娘の私から全てを奪ったんだよ。そんな人たちを優さんは許せと言うの?何もなかったかのように家族に戻れというの?」
縋りつくように優さんに説明する。
そんな事はしなくて良いと言って欲しいのに、優さんは違う言葉を口にした。
「彩羽は、そのまま雅也と一緒になりたかったか?俺じゃなくて……雅也と結婚して幸せな未来を歩みたかったか??」
「そんな事を言ってるんじゃない!!」
まさかの優さんの言葉に声を張り上げた。