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光を求めて
第21章 繋り
雅也の言葉に、あの時に貰った手紙の内容が頭に浮かんだ。
私が幸せなら前に進めると書いてあった。
だから私は優さんの手を取り未来を一緒に歩いている。
「優さん。私が選んだのは雅也じゃなくて優さんだよ。雅也が言ったように私が自分でそう決めた。あのまま雅也とつきあって結婚する未来もあった。それでも私が手にしたかった未来は優さんなの。さっきのは言葉のあや。決して雅也と結婚したかったとか後悔して言った言葉じゃない」
私の言葉に優さんの瞳が揺れる。
こんな弱気な優さんは初めてで、いつも他の男に触らせるなと雅也を含めて言っていた言葉は嫉妬からではなく、不安だったからだと今更ながらに気がついた。
私の雅也に対する愛情を知っているだけに、ずっと不安でいたんだろう。
「私が好きなのは優さんだよ。このお腹の中の子と未来を共にしたいのは優さんだけ。だから不安がらないで」
そう言葉で伝えると、優さんは私の肩に顔を埋めた。
その背中に手を添えて撫でていると、ギュッと抱きしめられた。
「彩羽……ありがとな。俺を選んでくれて」
「ううん、私こそ選んでくれてありがとう」
お互いに言葉にするとやっと安心することができた。
私が幸せなら前に進めると書いてあった。
だから私は優さんの手を取り未来を一緒に歩いている。
「優さん。私が選んだのは雅也じゃなくて優さんだよ。雅也が言ったように私が自分でそう決めた。あのまま雅也とつきあって結婚する未来もあった。それでも私が手にしたかった未来は優さんなの。さっきのは言葉のあや。決して雅也と結婚したかったとか後悔して言った言葉じゃない」
私の言葉に優さんの瞳が揺れる。
こんな弱気な優さんは初めてで、いつも他の男に触らせるなと雅也を含めて言っていた言葉は嫉妬からではなく、不安だったからだと今更ながらに気がついた。
私の雅也に対する愛情を知っているだけに、ずっと不安でいたんだろう。
「私が好きなのは優さんだよ。このお腹の中の子と未来を共にしたいのは優さんだけ。だから不安がらないで」
そう言葉で伝えると、優さんは私の肩に顔を埋めた。
その背中に手を添えて撫でていると、ギュッと抱きしめられた。
「彩羽……ありがとな。俺を選んでくれて」
「ううん、私こそ選んでくれてありがとう」
お互いに言葉にするとやっと安心することができた。