この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光を求めて
第21章 繋り
頭を下げたぐらいで許せないけど、こんな姿は見たくはなかった。
そんな事を感じていると、いつだったか雅也が言った言葉を思い出した。
会社の負債を肩代わりする条件として私と別れる事を突きつけられた時、おじ様は雅也に頭を下げたと言った。
その姿を見た時に辛かったと話していたことを思い出した。
雅也もこんな思いをしていたのかと思うと、私の前から消えた雅也の気持ちも何となく分かる気がした。
「俺は、全てを知った上で彩羽と付き合う事を決めました。彩羽がご両親を許せないのならそれも仕方がないのかと。それでも今日、お目にかかれてよかったです。彩羽のために頭を下げるご両親を見てホッとしました。」
「ホッとした??」
意味が分からず聞き返せば、優さんはそうだと教えてくれた。
「お前にとってどれだけ許せない親でも、こうやってお前の為に頭を下げてくれる。そこにちゃんと愛情は存在するんだと分かればそれだけでいい。あとは時間がどうにかしてくれるさ」
問題ないと言わんばかりの言葉に、これ以上の事は何も言えなかった。
きっと悪態をついたとしても宥められるのは目に見えていたから。
そんな事を感じていると、いつだったか雅也が言った言葉を思い出した。
会社の負債を肩代わりする条件として私と別れる事を突きつけられた時、おじ様は雅也に頭を下げたと言った。
その姿を見た時に辛かったと話していたことを思い出した。
雅也もこんな思いをしていたのかと思うと、私の前から消えた雅也の気持ちも何となく分かる気がした。
「俺は、全てを知った上で彩羽と付き合う事を決めました。彩羽がご両親を許せないのならそれも仕方がないのかと。それでも今日、お目にかかれてよかったです。彩羽のために頭を下げるご両親を見てホッとしました。」
「ホッとした??」
意味が分からず聞き返せば、優さんはそうだと教えてくれた。
「お前にとってどれだけ許せない親でも、こうやってお前の為に頭を下げてくれる。そこにちゃんと愛情は存在するんだと分かればそれだけでいい。あとは時間がどうにかしてくれるさ」
問題ないと言わんばかりの言葉に、これ以上の事は何も言えなかった。
きっと悪態をついたとしても宥められるのは目に見えていたから。