この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光を求めて
第21章 繋り
「少し寒いかな」
そう言うと、帰りながら話そうかと言うことになり優さんの車で話すことになった。
おば様も一緒にと声をかけても、もう少ここにいたいと言われ私たちだけ先に戻ることになり、優さんの心遣いか私とゲンさんは後ろに座った。
車が進む中、ゲンさんは話を続ける。
「お前を見つけたのは本当に偶然だった。楓が生きていたらこのくらいだろうかと、そんな感じでお前を助けたんだ、けど、名前を聞いて驚いたよ。彩羽なんて名前が早々にあるはずがないし、良く見れば面影も残っていたしな。だが、どうしてこんな繁華街にいるのかと疑問にも思った。あの可愛かった彩羽が夜遊びをしているとは信じられなくて、きっと何か理由があるはずだと、とりあえずは夏休みだけのつもりで手元に置いたんだ。けどな、お前と一緒に生活するようになって1週間たった頃に名城さんが顔を出したんだ。まさかこんな形で再会するとは思わなかった。名城さんはしばらくの間お前を預かってくれと頭を下げるんだ。今、連れ帰ったところでまた出て行くのは目に見えている。それだけ彩羽が傷ついているとな」
「勝手な話、私を傷つけたのはお父様なのに……雅也が他の女とSEXをしてるところ見せておいて良く言えたもんよね」
「……ごめん」
私の言葉に傷ついた雅也が言葉にする。