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光を求めて
第22章 光に向かって
彩楓は生まれてから手のかからない子供だった。
夜泣きもあまりしなかったし、泣くことがあっても抱っこをするとすぐに機嫌が良くなり育児にてこずった事はない。
だけどここ数週間はよく泣くし、抱っこしても泣き止まない。
それ以上に私から離れようとはしなくなっていた。
そうなったのは優の言う通り私が不安で眠れなくなってから。
随分前に今日の事は決まっていても、今日と言う日が近づいてくると私の心は不安定になり泣くことが多くなった。
それを感じとっているのなら……

「私のせいだ」

「彩羽のせいじゃないさ。それだけ彩楓はママの事が好きだってことだ」

優はいつだって私の背中を押してくれる。
辛くて辛くてどうしようもない時も、私の傍にいて寄り添ってくれた。
あの時に言ってくれた言葉通り、辛い気持ち事私の事を包み込んでくれている。

「前に進むって決めたんだろう?彩楓の為にも……そして楓ちゃんの為にも」

優の言葉に顔を上げると、優しい眼差しが私を見つめる。
優はパパになってとても優しい表情をするようになった。
その表情は彩楓だけではなく私にも向けてくれる。

「そう……だね。会いに行くって決めたもね」

「ああ。傍にいてやるから」

その言葉に勇気づけられ足を進める。
少し丘を登ればみんなの姿が目に入った。


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