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光を求めて
第22章 光に向かって
それはとても短い人生。
私の様に誰かと結婚して子供を持つ未来があったはずなのに――その未来を私が奪ってしまった。
あの時、間違われなければと何度思ったか知れない。
それでもどんなに嘆いても時間を戻せるわけでもなく、今を生きるしか私が楓ちゃんに報いる術はない。

「彩羽……」

「んっ」

優に背中を押され、私は楓ちゃんの墓石の前で手を合わせる。
正直、楓ちゃんの事は未だに心にひっかかり、全てを消化しきれていない。
あの時、私が殺されていればと……未だに考えてしまう。
それでも私は生きていくと決めた。
彩楓の成長を見ていると、この子の為に前に進むしかないと、楓ちゃんが繋いでくれた命、悔いのないように生きていこうと決めた。
それを楓ちゃんに報告する。




ごめんね



ありがとう





の言葉を添えて……



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