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光を求めて
第3章 ゲンさんとの出逢い
「遅いよ~」
「来るの早くないか?」
一人の男が口を開くと、男は首を傾げてそんな事を言った。
いつの間にか私を連れて行くことを連絡していたようで、やっぱり最初からこうするために近づいた。
あの一万円を渡して帰れと言ったのも私を信じさせるための嘘……
「はぁ?今何時だと思ってる?とっくに開けてる時間だろう?」
「そうか?そんな時間か、悪い悪い。今開けるから待ってろ」
私の手を放さないまま男は扉の鍵を開けて引きずりこんだ。
そして、もう一つ奥にある部屋に突き飛ばされるように入れられた。
「とりあえず今日はここで寝ろ。こっちには来るなよ。未成年に顔をだされちゃたまんないからな」
それだけ言うと扉を閉めて出て行き、一人残された私はこれからどうなるのかと外の様子が気になって仕方がなかった。
もしかしたら、私とSEXをする順番を決めているかもしれない。
それともどうやって私をいたぶるのか相談しているのかもしれない。
そう考えると恐怖で身体が震え、部屋の真ん中にあるソファーの上で膝を抱いて小さくなるしかなかった。