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光を求めて
第3章 ゲンさんとの出逢い
「そうやって、優しいふりをして後でひどいことするんでしょう?あの男たちと私をいたぶって楽しんで……最後には無理やり犯して……」
言葉にしながら体が震えた。
本当にそんな事をされたら私は……
涙ぐむ私に声を出して笑い出す男。
あまりにも豪快に笑うものだから、流れていた涙も引き唖然と男を見る事しかできなかった。
「俺がお前に酷いことして、あいつらといたぶって犯すだぁ?すごい想像力だな?けど残念だったな。俺はガキには興味がないし抱くならもっと色気のある女を抱くよ。――お子様は寝る時間だ。間違ってもこっちの部屋には来るなよ。仕事の邪魔だからな」
男の言葉にカチンとしながらも、何もされないんだと思うと緊張の糸が切れたようにソファーの背もたれ体を預けた。
安心して周りの状況を確認できるようになると、閉まった扉の向こうから微かにジャズの音が耳に届く。
扉が閉まる瞬間にも、ジャズと楽しそうな笑い声が聞こえていた。
男は仕事の邪魔だから来るなと言ったけど、ここはいったい何の店なのかとドアを少し開けて覗いて見ることにした。