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光を求めて
第3章 ゲンさんとの出逢い
条件はつけられたけど、それからの事は夏休みが終わってから考えればいいかと口約束をした。
泊めてもらうお礼として後片付けなど私ができることは手伝うと言うと喜んでくれる。
それから、店で寝泊まりしているというゲンさんとの不思議な生活が始まった。
21時ぐらいまではお店のお手伝いをするから常連客からも顔を覚えてもらって楽しい日々が続く。
だけど、楽しい時間はあっという間で、あと数日したら夏休みも終わる時期がやってきた。
「ね~ゲンさん」
「なんだ?」
軽食の仕込みをしながら、ずっと聞きたいと思っていたことを聞くことにした。
「どうして私をここに置いてくれたの?」
ゲンさんは何だそんなことかと言って教えてくれた。
「娘と同じ年齢で気になってな。自分の娘が街中で男を探してると思うと放ってはおけなかった。それだけの事だ」
「あれ、嘘じゃなかったんだ」
初めてこの店に来た時に娘だと紹介してくれた。
それは未成年の私を紹介する嘘だと思っていたけどそうではなかった。
「まぁな、離婚してそれっきり会ってはいない。だから楽しかったよ。彩羽との生活は……娘がいたらこんな感じだったんだろうなって、良い夢を見させてもらった」
ゲンさんは少し寂しそうに笑った。
泊めてもらうお礼として後片付けなど私ができることは手伝うと言うと喜んでくれる。
それから、店で寝泊まりしているというゲンさんとの不思議な生活が始まった。
21時ぐらいまではお店のお手伝いをするから常連客からも顔を覚えてもらって楽しい日々が続く。
だけど、楽しい時間はあっという間で、あと数日したら夏休みも終わる時期がやってきた。
「ね~ゲンさん」
「なんだ?」
軽食の仕込みをしながら、ずっと聞きたいと思っていたことを聞くことにした。
「どうして私をここに置いてくれたの?」
ゲンさんは何だそんなことかと言って教えてくれた。
「娘と同じ年齢で気になってな。自分の娘が街中で男を探してると思うと放ってはおけなかった。それだけの事だ」
「あれ、嘘じゃなかったんだ」
初めてこの店に来た時に娘だと紹介してくれた。
それは未成年の私を紹介する嘘だと思っていたけどそうではなかった。
「まぁな、離婚してそれっきり会ってはいない。だから楽しかったよ。彩羽との生活は……娘がいたらこんな感じだったんだろうなって、良い夢を見させてもらった」
ゲンさんは少し寂しそうに笑った。