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光を求めて
第1章 昼の顔と夜の顔
私の中を確かめるようにゆっくりと、だけど次第に動きは早くなる。
そして、身体を密着させて一番奥深くまで打ち付けはじめた。
抱きしめられながら突かれ、肌と肌との触れ合いが気持ち良い。
やっぱり人の体温は私を癒してくれる。
だけど、それだけで感じることはない。
程良い快感が襲ってきても、他の事を考える余裕が残る程に普通だった。
全てを忘れるくらいに快楽に溺れたくても、今の私には無理なこと。

「ンアアアッ……ヤッ」

声をあげても、その声に意味はない。
今日もまた、演技だけで意味のないSEXをする。
それでもひとり寂しく過ごす夜に比べたら、意味のないSEXでも満たされる。

「アッ……イク……イクよっ」

男が腰を打ち付けながら呻き声を上げた。

「アッアッアッ、私もッ……イクッ、イクッ」

男の身体を力の限り抱きしめてイクふりをする。
男も果てたのか、身体を反らしながら白濁を流し込み、全てを出し切った男は私にキスをする。
今度は優しく、甘いキスだった。
それから一緒にお風呂に入り、ベッドの中で寄り添えば心地よい温もりが伝わり、その温もりに安心して私は眠りにつける。
人が傍にいれば寂しい心は満たされる。
私は一人ではないのだと感じられる――



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