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光を求めて
第4章 自業自得
「そういえば、どうしてあの場所が分かったの?人通り少なくて誰も助けてくれないと思ってた」
「それか……お前が変な男と話してるって清香から電話があって嫌な予感がしたから行ってみたんだ。スマホに連絡しても連絡が取れなかったから探し回った。それだけだ」
それだけ…
ゲンさんはいつもそういう。
私の為に何かをしても、別に問題ないと言って助けてくれる。
今まで何度助けられたか分からない。
それでも誰かに一緒にいてほしくて、一緒に過ごしてくれる男を探してしまう。
だけど、誰一人私の心を埋めてくれる人はいなかった。
ただひとり……違う意味でゲンさんだけは私の寂しい心を埋めてくれる。
「ゲンさんが相手だったよかったのに」
「はぁ?誰がガキを相手にするかよっ」
「分かってるよ。ゲンさんが私に興味がない事も!!」
私がそう思っても、ゲンさんは私をひとりの女として見てくれない。
あの時のままで……ゲンさんの中では未だに高校生の子供。
「ね~ゲンさん。私、胸も大きくなったよ」
「見てたら分かる」
「色気もあると思う」
「だから変な男が寄ってくるんだろうが」
「エッチも……上手だよ?」
「下手な女の方がいいなぁ~上手だと引く」
「……だよね。引くよね。好きでもない男と毎週のようにヤッて……私の身体、きれいじゃないもん」