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微睡みの中で
第7章 戸惑い

「…っじゃあ、私で分かるようになっていけば…っ?そういうことなら…私も協力する、し…」


私は開き直り、下心も丸出しにして、協力するという言葉を使って聡に近づいた。


聡は考えるように少し黙ったあと、「ありがとう」と答えた。


翌日、すっごい気まずかったけど、なるべく不自然にならないように振舞った。

それは聡も同じ。


それからは彼女じゃないからずっとべったりって訳にはいかなかったけど、たまに一緒に帰ったり2人で出掛けたりもした。


でもそれだけじゃ、今までと大して変わらなくて。
進展しなくて。


こんなことしている間も聡は女の子からアプローチを受けていて。


彼女を作らないとわかっているけど取られるんじゃないかと焦りともどかしさを感じていた私は、エッチするのが1番効果があるんじゃないかと稚拙な考えに辿り着いた。


ある日空教室に呼び出して、内心死にそうなくらい恥ずかしい思いをしながら、聡に色仕掛けをしてみた。


聡は一瞬悲しそうな顔をしたけど、私に全てをぶつけるように、私のキスを受け入れ、貪った。


私も聡も、お互いエッチするのは初めてで。


あのときは避妊具も持ってなかったけど、外に出せばいいとかそんなふうに思ってて。


あの時は偶然妊娠しなかったけど無知って怖いなあなんて。


行為の最中、聡は夢中で気づかなかったようだったけど、廊下の方からカタッと音がした。
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