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微睡みの中で
第7章 戸惑い
今、聡のこと思い出すと…また涙が溢れてくる。
みっともないな、私。
こんな何ヶ月も引きずって、馬鹿みたいだ。
「…っえ!?ご、ごめん、泣かせるつもりはなかったんだけど!」
「ううん…翔馬くんは悪くないから…」
泣くな、止まれ。
泣きたくない。
そう思えば思うほど、気持ちとは裏腹にどんどん溢れてきてしまった。
「…ホント……なんで皆、聡ばっかりなんだろう」
そう、ただぽつりと。
いつになく真面目なトーンで吐き出すその言葉に、私は戸惑ってしまった。
その顔は本当に、本当に切なそうだった。
私を見つめる表情も、眉をすこし困らせている。
あまりの驚きと困惑に、涙がぴたりと止まった。
「な…どうしたの…、そんな顔するの翔馬くんらしくな…」
「っ…俺らしいって何?いつも馬鹿みたいに騒いでるところが、俺らしいの?」
…なんだか様子がおかしい、いつもならにこにこ笑って…。
次の瞬間、翔馬の腕が私を抱き寄せた。
一瞬何が起こったのか分からなくて、翔馬のされるがままに胸の中に収まってしまう。
みっともないな、私。
こんな何ヶ月も引きずって、馬鹿みたいだ。
「…っえ!?ご、ごめん、泣かせるつもりはなかったんだけど!」
「ううん…翔馬くんは悪くないから…」
泣くな、止まれ。
泣きたくない。
そう思えば思うほど、気持ちとは裏腹にどんどん溢れてきてしまった。
「…ホント……なんで皆、聡ばっかりなんだろう」
そう、ただぽつりと。
いつになく真面目なトーンで吐き出すその言葉に、私は戸惑ってしまった。
その顔は本当に、本当に切なそうだった。
私を見つめる表情も、眉をすこし困らせている。
あまりの驚きと困惑に、涙がぴたりと止まった。
「な…どうしたの…、そんな顔するの翔馬くんらしくな…」
「っ…俺らしいって何?いつも馬鹿みたいに騒いでるところが、俺らしいの?」
…なんだか様子がおかしい、いつもならにこにこ笑って…。
次の瞬間、翔馬の腕が私を抱き寄せた。
一瞬何が起こったのか分からなくて、翔馬のされるがままに胸の中に収まってしまう。