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微睡みの中で
第8章 微睡み。
しかし意外と力仕事が多く、ストレスから沙耶香とのすれ違いはどうしても起きてしまっていた。
連絡を取らずにいた期間もあったくらいだ。
運動部でもなかった俺は結構なしんどさに最初の頃よく折れかけていた。
失敗を繰り返し、もう辞めたいって思うことが多く、愚痴や弱音を吐いてしまうと沙耶香がよく慰めてくれていた。
だが早めに自立したい気持ちが大きく、身体も鍛えられるからいいかと前向きに考えてなんとかそのバイトを続けてしばらく経ち、そのままそのスーパーに正社員として就職した。
その時はまだ実家暮らしだったが、自分で稼ぐようになってからは母親も俺にあまり干渉してこなくなり、仕事に慣れてきてからは沙耶香の家にいく頻度が増えていた。
恐らく…週の半分以上は沙耶香の家に通っていた、
沙耶香はとある企業で事務職をしていて、土日は休み。
かくいう俺はというと、サービス業で土日に休めることはほとんどなかった。
俺が休めない時はジムにいったりしてリフレッシュしていたみたいだ。
休みが被ったときは、埋めるように求め合ったり、デートをしてみたり、それなりにうまくやっていた。